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その夏は忘れない

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その夏は忘れない
ジャン・ペロル(著)
末松壽(訳)
水声社
判型:四六判上製
頁数:384頁

混迷の時代の中、少年は〈生〉をつかむ
友情と別れ、性のめざめ、そして詩との出会い――
第二次世界大戦末期のフランスを舞台に、歴史の波に翻弄され、時代の狂気にのみこまれながらも懸命に生きる少年ジャノの成長を細やかに描く。



【著者について】
ジャン・ペロル(Jean Pérol)
1932年、フランスイゼール県ヴィエンヌ市に生まれる。詩人、小説家。リヨン大学卒業後、九州大学で教鞭をとる。その後、東京および九州の日仏学院院長を歴任。主な著書に、『遠い国から ジャン・ペロル詩集』(邦訳:思潮社、1965年)、小説には『日暮里に日は落ちる』、『ヂュイユ』がある。現在『詩全集Ⅰ』(2009年パリ、ディヴェラン
ス社刊)につづいてⅡを準備中。

【訳者について】
末松壽(すえまつひさし)
1939年、福岡県に生まれる。パリ大学博士(哲学)、九州大学名誉教授。専攻、フランス文学。主な著書に、『『パンセ』における声――登場人物はいかにして生まれるかもしくは《不純》理性言説批判への序説』(1990年、九州大学出版会)、主な訳書に、ヴィクトール・セガレン『記憶なき人々』(国書刊行会、2000年)、ジャン・グロンダン著『解釈学』(白水社、2018年、佐藤正年との共訳)、R・ブリュネ監修『西部・中部アフリカ』、『東部・南部アフリカ』(いずれも野澤秀掛との共編訳)などがある。

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