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野生のアイリス
¥2,530
2020年にノーベル文学賞を受賞し、その時にはまだ邦訳の無かった詩人ルリーズ・グリュック。 待ち望まれていた彼女の詩の翻訳です。 タイトルは『野生のアイリス』。1992年に刊行された詩集です。 帯に「花と祈り」とありますが、アイリスをはじめ、エンレイソウ、スノードロップ、ユリなど様々な花々が一つ一つの詩となり、「朝の祈り」「夕べの祈り」「子守唄」などいくつもの詩が重なっていきます。 花々をテーマのひとつにしているため親しみやすく、30年前の詩集でありながら、この詩集が最初の翻訳として選ばれたことを嬉しく思いました。 エデンの園と地上の世界との対比が随所に現れますが、キリスト教のみにとらわれずに、読者はその静謐な世界に惹きつけられることと思います。 英語の原詩と対訳になっており、それがさらに何度も繰り返し詩を読みたくさせる詩集になっています。 装幀も美しいです。 (ルリユール書店) ―――――― 『野生のアイリス』 ルイーズ・グリュック著 KADOKAWA 2021年11月3刷
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瞬間
¥1,540
2002年のノーベル文学賞受賞後、初めて発表された詩集。自分自身と世界とを、詩によってつなげ認識する、そしてその詩が美しいという、詩集を読む魅力を感じさせる一冊です。 (ルリユール書店) ------ 『瞬間』 ヴィスワヴァ・シンボルスカ 著 沼野充義 訳 未知谷 2022年
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翻訳文学紀行Ⅳ
¥990
世界の様々な言語で書かれた文学作品の中から、どうしても翻訳したい!という気持ちで選ばれた作品たちが収められています。 最新号の4号では、 台湾の近代文学を担った作家による台湾旅行記、 カフカの恋人として知られているミレナのモードや政治の新聞記事、 クック船長とカメハメハの邂逅の描いた演劇(英語とハワイ語)など収録されています。 まだ知らない世界へ、翻訳者という「旅人」が読者を誘います。 文庫本サイズで、各作品が読みやすい長さです。 それぞれの作品が持つ濃厚な世界が鮮烈に感じられます。 (ルリユール書店) ―――――― 『翻訳文学紀行Ⅳ』 ことばのたび社 2022年9月
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翻訳文学紀行Ⅲ
¥990
世界の様々な言語で書かれた文学作品の中から、どうしても翻訳したい!という気持ちで選ばれた作品たちが収められています。 (目次は写真2枚目) 3号では、 ドイツ語文学、イタリア語文学、スウェーデン語文学、中国文学を収録。 まだ知らない世界へ、翻訳者という「旅人」が読者を誘います。 文庫本サイズで、各作品が読みやすい長さです。 それぞれの作品が持つ濃厚な世界が鮮烈に感じられます。 (ルリユール書店) ―――――― 『翻訳文学紀行Ⅲ』 ことばのたび社 2021年9月初版、2022年2月第2刷
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花たちのおしゃべり
¥1,540
フランス19世紀の文豪、ジョルジュ・サンドの晩年の作品です。 サンドはショパンや詩人のミュッセの恋人としても知られる小説家で、日本では『愛の妖精』などの田園小説が特に愛されてきました。 こちらの作品は、おばあさんが孫たちに語って聞かせたおとぎ話になっています。 野の花と風との会話に耳をすます少女や、魔性の木と伝えられるナラを隠れ家にして大きくなる少年のお話など、自然と人との交流が幻想的に描かれています。 サンドはベリーという、自然豊かなフランスの地方を舞台に作品を沢山書いています。 人が神秘や精霊たちを身近に感じ信じていた姿に触れると、心がのびやかになるようです。 (ルリユール書店) ------ 『花たちのおしゃべり』 ジョルジュ・サンド著 樋口仁枝 訳 蒔悦子 挿画 悠書館 四六変形判155ページ+カラー4ページ 2008年2月
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スタジアムの神と悪魔 サッカー外伝 改訂増補版
¥4,070