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どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜

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地方都市在住者、出身者、そして地方都市を愛するすべての人々へ捧ぐ、Uターン者による笑って泣ける〝第二の青春〟エッセイ。新幹線も開通し、コンパクトシティをうたう再開発で、一見、開かれた町になった富山市中心部。だが郷愁と個性を失いどこにでもありそうな姿になった町に、08年、30歳直前でUターンしたライター、藤井聡子は戸惑いを覚える。見た目は「開かれて」いても結婚出産を迫る閉鎖的価値観は相変わらず。閉塞感に抗い、失われる町を記録しようとミニコミを作り始めた彼女は、迷い、傷つき、悩みながらも個性的な富山県民に出会い、第2の青春を見つけていく。
(出版社より)

目次
プロローグ 失われた「寂しい富山」
第1章 迷走上京物語
第2章 都落ち・独身・アラサー女の憂鬱
第3章 個として生きるシンボル、総曲輪(そうがわ)ビリヤード
第4章 「富山、めっちゃおもしーから」
第5章 開かれた異界としてのドライブイン、日本海食堂
第6章 新世代カルチャー産む西別院裏、長屋界隈
第7章 ワイルドサイドゆくブルースシンガー、W.C. カラス
第8章 拝啓、フォルツァ総曲輪様
第9章 ここでしか会えない人
長めのプロローグ 曇り空の下で。

出版社から一言
すべての地方都市に共通する、失われていく郷愁と、相変わらず抱える閉塞感。しかしそれでも滲み出る愛おしさを綴った、笑って泣ける〝第二の青春〟エッセイ。地元の良い面悪い面に体当たりしては滑って転んで、それでも立ち上がる著者の姿に共感できる部分がたくさん見つかるはずです。

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